フリートーク > 2000年12月1日バックナンバー
メディアミックス
今日はいつになくまじめな話をしたいので、「ですます」調ではなく、「である」調で話させてくだせぇ。<おまえ誰だよ。つーか、キャラ的には「である」調でモノを書くのが性に合ってたりするのだぁ。
みなさんはメディアミックスというのに対してどのようにお考えだろうか。
メディアミックスで代表的なものといえば、原作のある小説の映画化とか、まんがの映像化など、あるメディアが媒体(形態)の違うメディアに変身することがあげられるが、ここ最近オンライン小説の世界では、おもしろい現象が起きている。
たとえば。Decoさん作「平原」の紙媒体化。もともとオンライン小説だった作品が、今度は紙媒体、つまり単行本という形に生まれ変わったということ。通常、紙メディアの作品がWebに掲載されることはあっても、その逆はこれまでなかったと記憶している。また、スティーブン・キングのように、Webオンリーでの販売を目的として書かれた作品でもない。
「平原」はご存じのようにたいへん人気があり、読む人を釘付けにする優れた作品であったため、そういう意味ではオンライン小説の常識を越え、(私の知る限りでは)メディアミックスの最初のいい例ではないかと思う。さらに、DecoさんことYKさんご本人の作曲・編曲によるオリジナルサウンドトラックも出されるということで、メディアが形を変えただけでなく、あらゆる形への変換を予感させるたいへん興味深い例だったのではないだろうか。
実は私が考えているメディアミックスとは、こういうことだったりする。拙作「神々の黄昏」のおおもとは、漫画の原作を想定していた。もちろんこれは自分に時間があったとき、いつか必ず漫画にしようと思っていたのだが、時間も画力もなかったためにそのうち小説という形になっていったものではある。だが、小説というものを初めて書き出したとき、まんが、つまり紙の上での小さいコマ割りの中で、どれだけのことを表現できるかといえば、ほとんどないに等しく(これは私の能力的に、ということなので誤解しないでいいただきたい)、そういう意味では、拙作の小説という形の選択はたいへん成功したのではないかと自画自賛してはいる。だが、私はそれだけでは満足していない。実は映像、そして音楽の分野にも、拙作の世界を広げたいという野望を抱いている。
その最たるモノが、拙作の予告編ムービーだったりする。まだソフトの可能性を知らず、技術も追いついていない頃に作ったにしては、我ながらよくできていると思ったりして(笑)。いま見ると稚拙なムービーだったりするのだが、はじめて見た人が「神々の黄昏」ってどういう話なんだろうと興味を持ってくれるのではないかと自負していたりする。
本当はテーマソングもあるはずなのだが、楽曲担当が逃げた(爆)ため、リットーミュージックの借り物ですませたのだが、それでも曲選びには慎重になったつもり。でも、いつか相方を追いつめて、本格的な交響組曲なるものを発表できればと思っている。
余談だが、相方の話によると(あくまで自己申告ではあるが)、「神々の黄昏」のメインテーマ、セテのテーマ、サーシェスのテーマ、そしてなんとレイザーク、レオンハルトのテーマまでは、あらかた楽譜になっているという。私も聞いていないので、ぜひ聞いてみたい。いったいどんな世界観が広がるのだろうと、興味津々だ。当人によれば、「神々の黄昏」にはフルオーケストラの交響組曲があうそうだ。私はもともとハードロック出身だったりするのでピンとこなかったりするのだが、当人曰く、この作品の楽曲はケルトミュージックとクラシックの融合だということなので、をを、それはすごくすばらしいものに違いないのではと思った。
さて、予告編ムービーはしあがったが、さらなる野望は本格的な映像化だったりする。奇しくも樋渡はこの8月末から映像部門の仕事をするようになり、コンテンツの企画と制作に全力を挙げている。いま考えているのは、オンライン小説の映像化。世の中にはすばらしく秀逸なオンライン小説が山ほどある。これをなんとか映像にできないだろうかと考えている最中だったりして。あわよくば自分の作品を映像にしてみたいという野望があったりするのだが、まずは人気の作品を映像にして、どんなもんか見てみたいと思うのだ。
以下に挙げるのは、自分がこれまで読んだオンライン小説を、映像が適しているのか、文章の方がいいのか、まんがに適しているのか、自分勝手な推測で分類してみたものだ。つまりメディアミックスできるのではないかと勝手に樋渡が思いこんでいるもの。不快に思われたら謹んでお詫び申し上げるが、あくまで樋渡の直感的なものだということをご理解いただきたい。それから、よく「漫画的」というコトバを否定的な意味で捉える方も少なくないようだが、私は「漫画的」というのはひとコマひとコマを絵に表現しやすい、いいものであるという意味で使いたい。漫画の独特なコマ運び、あの「間(ま)」の感覚などは、とてもじゃないが映画では表現できないんじゃないかな。
●実写の映画で見てみたい作品
「カルテット」zeroさん作
「平原」Decoさん作
「月下残影」さゆさん作
「汎神族シリーズ」志麻ケイイチさん作
「東方紀行」早丁良案さん作
「沈黙の太陽」篠崎節さん作
「永遠の娘」おとわさん作
●アニメで見てみたい作品
「紅蓮のエイカ」邪楽さん作
「ラ・ソナドラ」不破らんとさん作
「AVENIR」藤沢セイさん作
「イマルークを継ぐ者」テラさん作
「飛翔〜Jumper」Decoさん作
「銀河連合警察A級捜査官チーム・グリフォン」財油雷矢さん作
「神々の黄昏」樋渡ゆうぞー作(爆)
●まんがで見てみたい作品
「神のいない大地」三月カノンさん作
「アリューザ・ガルド」Tommyさん作
「天使をやめないで」篠崎節さん作
「銀王宮年代記」おとわさん作
「二人の王子」おとわさん作
「E症候群」藤沢セイさん作
「夢の中の知らない知人」桂木忍さん作
「invisible Truth〜見えない真実〜」瓶井めぐみさん作
余談ではあるが、これまで読んだ作品の中で、いまだに感想文をお送りできていないものがあるのはものすごく不本意であるが、とりあえず最近は休日もままならない状態なので、どうぞご了承のほどを(^^;)。