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フリートーク > 2001年10月31日バックナンバー

怒りキャラ

 怒りキャラってどういう意味だと思います? 別に四六時中怒っているわけじゃないんだけど、仕事のことで必ず戦うタイプのことを言うんですけどね。
 散々「会社を辞める」といってクダ巻いてた樋渡でありましたが、結局いまの会社に居残る決意をしたわけで、そんな間に仲の良かった同僚はどんどん辞めちゃって、まぁいわば戦友を失ってしまったわけですな。
 で、先日、会社を辞めたいちばんの親友だった人間が会社に遊びにきたので、とっとと仕事切り上げて飲みに行きましたです。ほんでここ最近の状況とかいろいろグチらせていただいたんですけどね。
 彼女、すげー生き生きしてたのよ。もう悔しいくらいに。で、なんつったと思う?「いやーホント会社辞めて今幸せよぉ〜」だってさ。
 彼女は典型的な怒りキャラで、とにかく仕事をしているとき、会社や上司、同僚など仕事のことについていつも怒っている。それは「自分の思いどおりにいかない」から怒っているわけではなく、どうしてこうしないんだろうとか、どうしてこういうことをするんだろう、とか、なぜもっと効率的にできないんだろう、こうすればもっとよくなるのに、とか、そういう状態に対して怒り、そして迷わず上司や先輩に問題提起をするタイプの「戦うサラリーマン」だったんですな。その彼女が、「もう最近は全然怒らなくていいし、すげー精神状態がいい」だって。うはーすげーうらやましい。
 恥ずかしながら、樋渡さんと彼女はまったく精神構造が似ており(たぶんそこが彼女と親しくなった最大の理由なんだと思う)、私もとにかく仕事に関していつも怒っているんですね。で、会議などでは必ず問題提起をし、なにが悪いのか、どうしたらいいのかを提案しつつ、上司に決断を迫る。でもね、こういうことをしているとどういう状態になるかっつーと、すげー精神状態が悪くなるわけですよ。「あー、また言っちゃった」とかね。でも言わずにいられない。言わないと問題が解決しないの分かっているから、そのままにしておけない。で、イライラし始めるんだけど、問題提起をしたあとも決して心が安まるわけではなく、「また余計なこと言っちゃった」と自己嫌悪に陥っちゃうんですね。

 ほかの人はどうだかわからないんですけど。現場の不満とか問題点とか、誰でもあると思うんだけど、そういうのを言わないで黙ってるってのが決していいことではないと思うわけです。黙ってれば上司はなにも問題がないと思うわけでしょ。で、現場は会議ではなにもいわないくせに、飲みに行ったときだけグチをこぼす。それじゃなんにも解決にならないじゃん。だから言って、問題提起をすべきだと思うんですね。それができないなら、グチをこぼさなきゃいい。黙って仕事すればいい。って思うわけですよ。

 ま、それはさておき。彼女が会社辞めてからとても精神状態がいいと言ってたのでね、最近仕事のことを考えたり会社のことを考えたりして朝方まで眠れないっていういまの自分の状態を相談してみたわけですよ。で、彼女の「いまとても精神状態がいい」っていう言葉に真実が隠されていたのを知ってびっくり(大げさだよ)。
 彼女が言うには、世の中には「周りの空気を読める人」と「読めない人」のふたとおりのタイプがあって、さらにそれぞれ、「怒りキャラ」と「そうでないキャラ」のふたとおりがあるのだという。で、彼女と私はそのうちの「周りの空気が読めて怒りキャラ」というまるで大三元のようなステータスを持っているのだということでした。周りの空気が読めるというのは、なんつーのかな、周りの人間がこういう不満を持っているというのを敏感に感じ取ってしまい、それがストレスの原因になってしまうってことらしい。で、周りの人間は誰も何も言わないので、自分がそれを上に伝えなければいけないという変な使命感を背負ってしまい、問題提起をしてみるものの、それ自体もストレスになってしまうというジレンマに陥ってしまう。ねーさん(私は彼女にそう呼ばれていた)はね、いまそういう状態なんだよ、きっと。だってさ。

 それでも彼女は、前の部署にいたときには彼女の代わりに問題提起をしてくれる怒りキャラタイプの上司がいたので、ある意味守られていたんだそうな。でも、私はこれまでずっと、「空気は読めるけど怒りキャラじゃない」上司の下にいたので、自分で言うしかなかった。そういうのが積もり積もって、いまのストレスが最大限に成長してるんじゃないの? だってさ。
 おーなるほど。そう言われてみればそうだ。今の部署も前の部署も、上司はとてもいい人で話せばわかる人だった。でも、そのまた上司に現場の不満を上げてくれるタイプではなかったので、私ひとりで怒っている状態がずっと続いていた。いまもずっと続いている。まぁ「空気も読めない、怒りキャラでもない上司」の下にいるよりずっとましだけど。ひとりで戦っている状態なんだなぁと認識したよ、ホント。セテ、キミの気持ちがすごくよくわかる(爆)。

 で、辞めた彼女は、もう部署の空気を感じ取ってイライラすることも、会議で上司に問題提起をして自己嫌悪に陥ることもなくなったので、とても幸せなんだそうだ。あの彼女の口から「幸せ」なんつー言葉が出てくるのが信じられないくらい、顔つきも変わったしね。あー俺サマも自由になったらそういう日がくるんだろうなぁと思ったけど、でも今の仕事をほっぽりだして辞める気はさらさらないので、なんとかストレスを軽減する方法を考えないとあかん。それには、やはりなんとか現状を打破して、問題点をひとつひとつつぶしていかないといけないんだろうなぁ。それを私がやる必要はまったくないじゃん! ってのはあるんだけどね。
 組織を変えるっつーのは、なかなか骨の折れる作業だったりするわけで。ゴルバチョフがペレストロイカを押し進めようとしたときにぶち当たったような問題が浮上してくるわけですよ。人間が作った共同体っつーのは、作られたあとにそれ自身が存続しようとするわけですから。「現状維持」がいいことだとは思わないし、問題が山積みの状態を無視して黙って仕事することもできないのでしかたない。でも、もしかして私のような人間は組織には向いていないのかなと、ちょっと凹んでみたりもする。そんなふうにあがいている自分が、きっと周りの人間には滑稽に見えるんだろうなぁ。とか思ってみた(笑)。

 そうそう、うちの部署に「空気が読めて怒りキャラ」がまったくいないかといったらそうではないんです。私のほかにも何人かいるんですけどね。ひと言で言うと「お前それ違うだろ」っつーか、いわば「世間知らず」な若い子たちなんですよ。いや、若いということはそれだけで熱いし貴重なもんなんだが、経験不足の人間がそういうことを言っても、全然説得力がないじゃないですか。たいがい的はずれだったりするわけで、しかも周りの人間のいうことを聞かない(笑)。そーじゃないんだよ。おねーさんのいうことは経験してきたことだから聞いておきなさい。怒りをぶつける前にまず、自分の力だけでなにかひとつでいいから企画を実現してみなさい。そうすれば、キミがいま知らないことも見えてくるはずだから。知らないことのほうが多いでしょ、いまのキミには。
 「俺に言わせれば、お前がそんなことを言うのは100万年くらい早い」なーんて言えればいいのになぁ。で、ちょっと言葉を変えて指摘してあげようかなとも思うのだが、なんだか説教クサイのでやめてる。言ったほうがいいんだろうけどね。なにごとにも経験不足であるということはマイナスであると、今の若い人たちにはわかんないだろうなぁ。だって私も彼らくらいのときには、わからなかったもん。

 をを、まじで説教くさいフリートークだよ。つーわけで物欲エンジン再開。
 いまめちゃめちゃほしいPalm Vx用のケースゼロ・ハリバートン製のハードケースです
 うおー超渋い! でもここだともっと安い。いま使ってるPalm純正ハードケースもそろそろ傷だらけになってきたので、ここらで買い時か!?