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フリートーク > 2002年9月13日バックナンバー

ショウジョウバエと考える葦

 9月から10月に頭を悩ませることが毎年起きています。不快でならないのになすすべがないというアレです。
 ザ・ショウジョウバエ。
 昨年もそうだったのですが、この家に引っ越してきてから、なぜかこの時期になってショウジョウバエが大発生するんですよ。真夏のいちばん暑いときには影も形も見えないってのに。(;´Д`)
 生ごみの処理は夏よりもいまのほうがよっぽどまめにやってるし、9月に入ってからは会社勤めのチャラリーマンに戻ったために、家で料理をする機会も減ってしまってごみ自体があまり出なくなってるのになぁ。いつのまにか番って(をを、「つがう」ってこういう漢字だったのね)いるらしく、どんどん増えやがる。さすがに同居人もいやになってきたらしく(去年は同居してなかったので彼は知らないのだ)、「バルサンでもやっとく?」と渋い表情で言ってくれやがります。
 なぜこの時期にショウジョウバエが大発生するんだろう??
 そんなに樋渡さんの家は汚いのかしら? と思っているみなさん、いや、確かにうちは汚い。主婦にすらなれないだめ女だけあって、週末まで家の中は大混乱状態なのだが、いや、でもショウジョウバエがあんなに大発生するほどごみを貯めているわけじゃないんだけどなぁ……(腐らせたことは過去何回もあるんだけど<それが決定打だろって)。
 と思ってショウジョウバエについて調べてみると、ここでいうショウジョウバエってのには「キイロショウジョウバエ」と「クロショウジョウバエ」の二種類があるらしく、特にキイロショウジョウバエは秋口に大発生するもんなんだそうです。知らなかったです。いまがいちばんいい季節なのか、彼らにとっては(^_^;;。
 ためしにGoogleで「ショウジョウバエ 大発生」ってなキーワードを入れてみると、これがけっこうヒットしましてね。もちろん私の昨年のフリートークもバッチリヒットしてるんですが。世の中こんなにショウジョウバエに悩まされ、日記に書く人が多いのかと思うだけでも、少々救われたと思っている私はすでにだめな人でしょうか(^_^;;。

 先日仕事のミーティングでおもしろい話題が出ました。
 実はこの会社、私は企画要員だとばかり思って入社するに至ったのですが、採用通知にはWebマスターなんて肩書きがついていて、びっくり。年明けくらいに大々的なサイトリニューアルを予定しているため、その準備のためにほとんど毎日なんかしらのミーティングに出席しています。
 で、うちのサイトのサービスを端的に表すキャラクターがいるのですが、それも併せたリニューアルということで、「さあ次はキャラクターをどうしようか」ってな話でブレスト(ブレーンストーミング)を行っています。
 そのときキャラクタービジネスの話が出て、へえ、なるほどなぁと思いましたです。
 ブレストに参加したひとりが以前に読んだキャラクタービジネスの本に書いてあったそうですが、キャラクターってのは(ユーザーが)接している時間が長ければ長いほど成長するものなんだそうです。
 通常キャラクターというのは非常に短い生命(あるいは盛り上がりもせずに終わってしまう)なのだそうですが(そんな中でもポケモンは奇跡のような大ブレイクを起こした大成功のキャラクターといえるでしょう)、例えばユーザーとの対話、つまり双方向なコミュニケーション機能を取り入れることによって、その生命が長くなり、そしてキャラクター自身が成長して(いろいろなものに形を変えて)市場を作っていくということでした。双方向性を取り入れた例としてポストペットなどが挙げられますが、なるほど、ユーザーが接する時間が長く、しかも与えられるだけでなくユーザーが自分からアクションを起こすことによって、親密度が増してキャラクターがどんどん成長していき、大きなビジネスを生むのだなと思いました。
 残念ながらブレストに参加した、その本を読んだことのある人間がいま夏休み中なので、書名をお伝えすることはできないのですが、今度読んでみようかと思います。もちろん仕事のためというのもあるのですが、創作活動の中での参考文献としても読んでみたいな。
 自分の小説をビジネスにする気はまったくないのですが(いや、そんな機会があったらもちろんうれしいが)、小説でもキャラクターへの(読者の)親密度が高ければ(露出回数なども含めてね)、一人歩きをすることがあるんだなぁ、なんて思ってみたり。
 キャラ萌えといわれそうだけど(笑)、こうやって考えるとキャラクターメイキングってとっても重要なことだよね。キャラクタービジネスって奥が深いもんなんだなぁ。

 あ、そうだ。Webマスターって「Webサイトの管理をする人」ってイメージだと思われますが、それは日常のルーチンの業務で(サイト管理は当たり前)、本当は企画を考える人なんですよ。私はサイト管理は専門でやってきた人間ではなく、どちらかというと企画屋体質なのでありがたいです(でもTelnetでコマンド打ったりするんだわ、泣けてくる)。
 いまマーケティング部隊といっしょにデータを見ながら(これがしんどいのよ)戦略を練ったりしてるんですけど、お金の流れがなかなかつかめなくて苦労してます(^_^;;。ビジネス寄りの本格的なWebサイト作りは本当に初めてなので、すごく勉強になります。ホント、まだまだわかんないことばっかりなんだよね〜。
 でもここの人たちってすごく頭がよくて、ブレストがとても上手。前の会社はブレストや会議などでも必ず人の意見を否定することしかしない「否定屋」がいたんだけど、今度の会社にはそれがいない。これはすごいことだと思う。
 ブレストとはブレーンストーミングの略で(日本人はなんでも略すのが好きだよね)、自由討論形式の集団思考開発法のこと。とにかくみんなで集まって「ああしたい」「こうしたい」って意見を出し合ったりする、まぁいわゆる企画立案の前段階のミーティングのことですね。
 ブレストは基本的に否定的な意見を言ってはいけない場なのですが、日本人はこのブレストってのに慣れていない。企画立案→承認会議みたいなもので意思決定が済んでしまうこともあるし、ただの意見交換でも、自分の意見はないのに人の意見を平気でこきおろす体質が肌にしみついてしまっているんですね。
 前から私はそういうのが嫌いで、「NOというならその理由と、代案をきちんとしめせ」と後輩にも言ってきたんだけど、いやはや感覚だけで「それはだめだ」という人間のなんと多いことか。
 自分で考えて意見を言う人というのが私の周りにとても少なかったんですよね。だからとても新鮮。問題は山積しているけど、この会社は「人材」に恵まれたいい会社だと思う。サイト管理は私の業務のひとつですけど、一日中ものを考えていることのほうが多いんです。ものを考えるって時間はすごく大切で、これが企画への第一歩。「人間は考える葦である」と言ったのは誰だったか、いや、人間は考えることを放棄してはいけないんだよな。