フリートーク > 2003年1月30日バックナンバー
古きよき時代の雑誌創刊号復刻版
インターネットマガジンの創刊号がPDFで復刻された。しかも無料。私にとっては感無量といえる事件だ。
インターネットマガジンがインターネット関連雑誌の草分け的存在だったのをご存知の方は、もういまのお若い方(笑)や最近インターネットを始めたという人の中には少ないんじゃなかろうかと思う。
PC雑誌がひしめく中、1994年ごろから95年にかけて、やっぱりインターネットの雑誌がちらほら出てきたけれども、インターネットマガジンがいちばん読むところが多かったし、勉強になったし、先駆けた特集をやっていたし、なによりこれを読んでいることがステータスだった時代だ(少なくとも私の周りでは)。まだインターネットをなんとなくどういうものかくらいにしか知らなかったころにこの雑誌を読んで、「専門用語ばかりでちっとも分からない」状態だったけど、「インターネットマガジン読んでる」ってだけで「へ〜すごい勉強してるんだね」なんていわれたもんだ。いまこの創刊号を読むと自分の知識レベルがすさまじい勢いで向上したんだと感じる。分からないところがない(笑)! むしろ簡単(笑)。成長したな、樋渡よ。
インターネットマガジンの巻末についてるプロバイダーマップはかなり貴重だった。当時バックボーンなんて公開するプロバイダーなんてほとんどなかったのに(ユーザーにとってバックボーンの太さよりは自分の電話回線のほうが重要だった)、どのプロバイダーがどの基幹を通ってどのくらいの回線でつながっているのか、一次プロバイダーなのか二次プロバイダーなのか、そんなのが一目瞭然で分かる。後期にはあのマップは、畳二畳分はあったと思う。
付属CD-ROMは最後までサイアクなフォルダー構成だったけど(なぜメニューを作らなかったのか、いまだに謎)、ダイヤルアップ回線&遅いモデムでわざわざFTPアーカイブに接続してオンラインソフトをダウンロードしてくるよりは、この一枚でインターネットに接続したり接続を快適にするソフトが全部そろったからとても重宝したし。
私にとってのインターネットマガジンは、読み手として、そして(雑誌を)作る側としてのふたつの意味で大きな雑誌だったんだよ。
おととしインターネットマガジンは「ShiftUp!」なるリニューアルをかけたけど、実質的には失敗。内容もなんだか「読むところねえな」って感じのうすっぺらな雑誌になってしまったし、実際に実売部数、かなり減ってしまって目も当てられないと確かな筋から聞いていた。
そしてまたインターネットマガジンは二度目(実際にはもっとか?)のリニューアルを迎える。編集長には創刊当時の副編集長、編集長を迎えることになったので、もしかしたらまた昔のようなインターネットマガジンの雰囲気が戻ってくるんじゃなかろうかと思う。
リニューアルを記念した今回の創刊号復刻なわけだが、頼む、オンデマンド印刷でいいから本で刷ってくれって感じだ。多少高くても、雑誌の形で創刊号をほしいと思う人、けっこういるんじゃないかな。
PDFの創刊号をめくってみると、すごい顔ぶれだ。マイクロソフトの古川さんとか、元ニフティ現グローバル・センタージャパン社長の岡田さん、東大の石田晴久先生、朝日放送の香取さん、朝日新聞の服部さんとか、(いまに比べてかなり若かったなーってのもあるけど)かなりの大物がインターネットを語ってるんだよね〜。いやはや、これだけでも読み返す価値はあるかも。
あ、リニューアルした本誌も買えって感じか、自分(笑)。
でもなぁ。いまはインターネットってすっごく大きくなっているじゃない。さまざまにセグメント化されたものをひっくるめて「インターネット」と言ってるわけだから、こうした総括的なインターネット雑誌ってのはもう流行らないような気がするなぁ。ひとくちに「技術」って言っても、インフラの技術なのか、ソフトウェアの技術なのか、それは企業のものなのかコンシューマのものなのか、エンターテイメントなのか実務レベルなのか、そうやってセグメント化しなきゃ意味がないでしょ、インターネットを語るのって。あたしゃ買わないと思う。最近雑誌買ってないし。
がんばってくれ、インプレス。株主のひとりとしてではなく(←実は株券持ってる。もう売る気にもならない値段だけど(;´Д`))、1ユーザーとして、1ファンとしてまた盛り上げてほしいなと思う。
ってな感じで今日は思わず熱く語ってしまったのですが。
IT関連ニュースで最近大受けしたのはこちらのふたつ。
◆「Microsoft自身もパッチの適用を怠り,SQL Slammerの被害を受ける」(from IT Pro)
◆「NTは『New Technology』の略ではなかったとMS技術者が証言」(from IT Pro)
先日25日以降、ネットワーク全体を混乱させたSQLサーバーの穴をつく「Slammer」に、自分も感染しちゃったってんだから笑えない。ってゆーか、やっぱりMSNからNimdaが増殖したってウワサは本当なのかという気になってしまうよなぁ。
それから、Windows NT。ずっと「New Technology」と信じて疑わなかった(というか、そういう発表があったと記憶してるんだけど)のに、ショックだ……。NTが出た当時は「ぎゃはは、にゅーてくのろじーだって! ダサッ!」とか言ってみんなで大笑いしたんだけど、真実は常に過酷だ(笑)?