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フリートーク > 2003年2月15日バックナンバー

すまん! 今日はもろにオタクかもしれぬ!

 昨年の夏くらいに、「会社辞めてひまだなー。とりあえずネットにつないで思い浮かんだものでも検索エンジンに入れてみるか」なんて思い立ってヒマをつぶしていたとき、ふと、自分がこれまでにLP(12インチレコードのこと)で持ってる漫画のイメージアルバムなるものを思い出して捜してみたですわ。少女時代(プッ)にいまの私の書くものに多大なる影響を与えたのが、いわずとしれた「紅い牙シリーズ(特にブルー・ソネット)」(柴田昌弘氏)と「超人ロック」(聖悠紀氏)なのですが、このふたつの漫画のイメージアルバムだけは全部買って持ってたんですよ。
 イメージアルバムって、たぶんお若い方にはあまりなじみのない言葉かもしれませんが、その昔は人気のある漫画は、その世界観を音楽アルバムで出すというビジネスモデルがものすごくはやってまして、とにかく連載でちょっと名が売れたものに関してはほとんどイメージアルバムとして発売されていたもんです。で、その当時は12インチレコード一枚が2500〜2800円くらいはしてましたから、小学生か中学生くらいの私のこづかいではとてもボンボン買えるようなものではございませんでした。でも一生懸命小遣いためて、買った記憶があります。
 で、超人ロックに至っては通算6枚(イメージアルバムだけね、OVAで出たものとかは違うので)、ブルー・ソネットに至っては通算4枚すべて持っておりました。いまでも大切に実家の倉庫に眠っています。ところが、レコードを聴くハードウェアが手元にないし、テープもとってあったのですが、このカセットテープですら聴くためのハードウェアがないのでどうにも困っていたんです。ヒマだったからいいレコードプレーヤでも買って、そこからパソコンに取り込んでMP3にでもしようかと思ったんですが、そんなことよりCDで再販売されているならそれを買えばいいじゃーんってことで、検索エンジンでそれこそ世界中を探し回ったわけでございました。
 「超人ロック」のイメージアルバムは、6枚すべてが単体ではないものの「超人ロック イメージ・トリップVol.1/Vol.2」の2枚のスペシャルCDに再録される形で発売されていることが分かりました。「ブルー・ソネット」に関しては、最初の3枚目はCD化されているけれども、最後の4枚目「砂漠都市」に至ってはCD化されていないことが分かり、落胆。でも結局いろいろネットでかけずり回って、とりあえず「ロックシンフォニー ブルー・ソネット」と題されている最初の1枚目と、「超人ロック」の「イメージ・トリップVol.1」を中古ショップで通販に成功! 中古でプレミアついているためか、定価の倍近い値段で買ってしまったのですが、私はアフォですか。
 「ブルー・ソネット」のイメージアルバムの出来具合は本当にすばらしいです。もう20年近く前の音楽だというんですけど、プログレ色の強い、インストゥルメンタルを中心にしたロック組曲になっていて、(確かに歌モノの歌詞はちょっと恥ずかしいのですが)どれもすばらしく気に入っていたのでいまでも大満足。ただ惜しむらくは、やっぱりモロにデジタル・プログレを意識したと思われる「砂漠都市」がCD化されてないのが……。
 そういえばOVAが出ていましたよね。私、高校生か大学入ったころくらいにビデオを借りて二本目くらいまで見たんですけど、原作のストーリーを無視してるとか言いたいことが山ほどあったんですが、絵がえらくきれいですごく驚いた記憶があります。ヤフオクでビデオ全巻売りに出されていたんですが、大人買いしてもよろしいでしょうか(笑)。
 「超人ロック」のほうはですね。参加しているミュージシャンも蒼々たるメンツだったりするんですが、ほとんど歌モノなのでかなり歌詞が強烈に恥ずかしい(笑)。でも楽曲だけなら「おお、かなりすばらしいものだったんだな」と思います。いや、でも大音量で聴くことだけはできないんですけど(爆)。
 個人的には「コズミックゲーム」と「ロンウォールの嵐」がなかなか気に入っていて、原作もかなり気に入っていたので、早いところ再販されている「イメージ・トリップVol.2」を入手したいところです。後者の「ロンウォールの嵐」は独立戦争の話で、かなり暗い話に仕上がっている中、割とロックが「超人じゃなくてただの人」みたいに苦悩したりするところが好きだったんだな。もちろん政治がらみの話も大好きだったんですけど。イメージアルバムのほうもそれにあわせてか、かなり「サントラ」ばりの壮大な曲が多かったと思います。もう一度聴きたいなぁ……。
 で、こっちも調べていていろいろ驚いたことがあるんですけど。「超人ロック」も映画(あれはひどかった)のずっと後くらいにOVAが何作か、それからドラマCDが二本くらい出ているんですが、まずひとつ驚いたのが(いつだったかフリートークにも書いたことがあったか)、「新世界戦隊」のときのロック、飛田展男さん(リュミエールさま@アンジェリーク)が担当していたってこと。びっくりだ。それからもうひとつは、ドラマCD版「コズミックゲーム」と「炎の虎」が出ているんですが、そのときのロックの声が緑川光さん(王子@ときメモGS)だったらしいっすね! ぐはっ き、聴いてみたいぞ、いろんな意味で! 緑川氏が「パプワくん」でシンタローの声を担当していたってのも聴きましたけど、それと同じくらい聴きたい! これはさっそく大人買いすべきでしょうか、H高さん。よーし、パパもうBUY NOWボタンをクリックしちゃうぞー!
 そういえば。聖悠紀氏と柴田昌弘氏はご自分のサイトをお持ちなんですよね。すんごい昔、私がまだインターネットを初めてまだ1年か2年くらいのころに聖氏のサイトを偶然見つけたのですが(サイトをオープンしてすぐだったみたいです)、そのときうれしさのあまり思わず聖氏にメールを出したことがあったんですよ。最後には返信は不要である旨を書き添えたのですが、それからすぐに聖氏ご本人からお返事がきたときには、もう天にも昇る勢いでございました。うれしかったですよ〜。実はそのメールは、いまではハードディスクのクラッシュとともにサルベージは不可能になってしまったのですが、確か、応援ありがとうございます。そういえば昔私の作品を読んでくださった人は、いまはなぜかコンピューター関係のお仕事についてらっしゃる方が多いんですよ。SFだからというわけではないんでしょうけどね、なんて書いてありました。まさかご自身の言葉で、直接メールをいただけることがあるなんて思っても見ませんでしたから驚きましたし、子どものころにものすごくハマって、尊敬していたともいえる人からそういう言葉をいただけるなんて、夢のようですよね。
 確かにこのふたりは、いま私の書く話の運びであるとか絵のタッチとかに多大なる影響を与えたんですけど、いま読み返してみても本当にすごかったんだなと思います。ブルー・ソネットなんて少女漫画のくせにエログロのエッセンスがあちこちにちりばめられていたし、社会現象も取り上げていたりしてすごくおもしろかった。あれに影響されて、幼かりしころの私が現代SFを書いていたというのはナイショの話でございます。また超人ロックは同人誌からはじまった作品ですけれども、いまでもシリーズが続けられていてそれだけでも尊敬に値します。遠い未来の完全なるSFで、さらに「超人」と呼ばれる少年が主人公なんだけれども、彼が遭遇するさまざまな泥臭い人間ドラマとか政治、戦争の話とか、すごくおもしろかった。当時私には難しくて分からなかったけど、前述した「ロンウォールの嵐」でのロンウォール独立戦争とか、そのずっとあとの汎銀河戦争あたりの話って、いま読み返しても戦争ものとして十分楽しめます。

 やっぱり樋渡さんってオタクに見えますか、見えますよね(笑)。いや、私は自他ともに認める、全方向オタクなのだよ。