フリートーク > 2004年11月12日バックナンバー
前を向いて歩こう
もういい加減おいらをおうちに帰してくださいお願いしますおなかもペコペコです死にそうですでもまだ仕事が終わりませんもうだめぽ。
そんな10月11月の樋渡ゆうぞーですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
えーー、馬鹿なうえにワーカホリックで、そのくせ仕事の進みが遅いだめぽなワタクシは、今日も元気に出社です。自慢じゃないけどいまの会社に入社して以来、こんなに脳みそグダグダになるほど働いたことってなかったんじゃないかと思うほど、今までの人生給料泥棒状態です。生まれてすんまそん。ビジネスマンはつらいッスね、先輩諸兄。この土日で充電したあとは、また来週もがんばって乗り切りましょう。って、自分に言い聞かせてるだけのポジティブ馬鹿なだけなんスけど。
疲れ果てて11時には寝てしまったところへ母親から携帯に電話がかかってきたのですが、眠くて眠くてしかたなかったためにシカトしてしまったら、留守電に叔父が入院してもう長くないという伝言が。もともとリウマチの気があったのですが、先月末にあまりにも具合が悪いので病院に行ったところ、翌日には入院することになったのだとか。病状についてはあまり詳しくないので分からないのですが、リウマチが進行して肺がほとんど硬化してしまい、現在ほとんど呼吸ができないのだそうで、痛みもひどいため、液体の痛み止めを点滴で入れているのですが、母が見舞いにいったときにはもうずっと寝ている(意識のない)状態だったそうです。
叔母の話では覚悟をするように先生から通達を受けたとのこと。非常に悲しいことです。
今日10時過ぎに会社を出たあたりで留守電が入っていたことに気づき、母に連絡をとったのですが(いや、もう個人の携帯なんか出勤前や仕事中に確認してる暇ないもんで)、子どもの頃に遊んでもらった思い出があふれてきて、電車に乗って帰るっつーのに涙が止まりませんでした。
近しい人を亡くすってのは、本当に悲しいことですね。
先日大学時代の友人が亡くなったときもそうなのですが、本当に過去の笑顔ばかりが思い出されていたたまれなくなります。それと同時に、ああ、人間ってのは本当に順番に死んでいくものなのだなぁと、自分が年を取ったことを実感しました。
子どもの頃に祖父母がなくなったとき、やはりすごく悲しかったけれども、その当時は祖父母=田舎の大きな家という感じで、彼らが亡くなるということは遊び場がなくなるのに等しいという、たいへん不謹慎なことしかイメージできなかったんですね。年が離れすぎていたというか、「おじいちゃん、おばあちゃんだから死んでしまう」みたいな不思議な関連づけだけがあったのかもしれません。
祖母がなくなったとき、母をはじめとする祖母の子どもたちがたいへん悲しんでいたのを覚えていますが、いま、その子どもたちである母たちの世代は、「いつかは死んでしまう」そういう世代にさしかかってきたのだなぁと思うと、余計に涙があふれてきました。
私の母もあまり身体は丈夫なほうではありません。実は叔父と同じ病気で、現在膝も患っています。比較的最近まで同居していましたが、私が自活するようになってから母が急に老け込み、身体も悪くなったような感じです。リウマチに遺伝があるかどうかは定かではありませんが、確かに家系的にリウマチが多く、また(私を含め)肺を患う傾向もあります。たまに帰って、ずいぶん老け込んで小さくなった両親を見るたびにいたたまれなくなるのですが……。
もう少し稼げるようになったら、きちんと親孝行をしてあげたいと思うのですが、いちばんの親孝行は、娘の私たち姉妹が健康で、少し忙しくてばたばたしても幸せな生活を送ることだと思うんです。いつか親はいなくなるもんなんだから、と、大昔に一緒に飲んだ母の言葉を、いま身にしみて感じます。
お若い方には分からないかも知れませんが、自分で思っているよりももっと早いスピードで人間は年を取ります。親が生きている間に、なにかしら恩返しをするのが、次の世代である我々子どもたちの役目だと私は思います。
いつだったか、カウンセラーを目指す友人が飲んだときに言っていたのですが、心理的に人間がきちんと独立できるのは、本当は30歳前後なのだそうです。孔子だか孟子だか、大昔のエラい人が言ってた「三十にして立つ」というのはあながち根拠のない話でもなく、精神的に成熟して周りに流されずにものを考えたり行動したり周囲の状況を判断したりできるのは、おおよそこの年齢の前後なんだそうです。その友人曰く、だから二十歳を「成人」と見なして成人式を行うのはただの儀式でしかなく、だから成人式で馬鹿をやらかす輩がいるのもいたしかたないのだとか。
なるほどと妙に納得したことは、自分も二回目の転職を考えたのは28か29のあたりだったし、友人もそれくらいのときに自分の天職がカウンセラーであると気づいたのだということ。周りの人はどうかわかりませんが、考え方が成熟してくるから、そういうときに転機が訪れるのでしょう。特に自分は二回目の転職はとても大きなものでした。
いまだに人間的に不完全な部分が多く、ボスと怒鳴りあいの喧嘩をしたり(いや、一方的になじられることのほうが多いけど)、仕事でうまくいかないことも多いけれども、親や自分のこともこれからきちんと考えていかないとなぁとしみじみ思った今日この頃です。
人間は、いろいろな思いや思い出、思惑をかかえて、まっすぐ前を向いて歩いていかなければならない、弱いけれどもたくましい生き物だと思います。