Twilight of The Godsトップへ


フリートーク > 2005年8月12日バックナンバー

Comic Baton

 樋渡@日々是酩酊。こう連日飲み会が続くとさすがに脳機能に支障を来しております。二日酔いもキッツい年頃です。
 ま、辞める前の数日間っつーのはなにげに飲み会多くなるってことで。

 あきこ氏@晴れた朝も雨の夜もより「トラックバック不要」にていただいたお話で恐縮ではございますが、酔っぱらいなので駆け抜けてきた本日の時間をこのまま駆け抜けさせていただければと。
 ダメ人間のくせにそれほど最近はコミックを読んでいないということもあり、なにげに年代のずれた回答かもしれませんが、ま、それはそれ、俺の話を聞け、と。

Total volume of comic on my Bookshelf(本棚に入ってる漫画単行本の冊数)

 実家でいつの間にか捨てられていたり、実家を出るときに処分したりで、実は手元にはあまりありませんです。100冊あればいいほうでしょうか。友人から預かっているアレゲな単行本とか、強迫観念で大人買いした同人誌の類なら押し入れにあるようですけど……はて。

Comic thought to be interesting now(今面白い漫画)

 これといって買い続けているものは……と思ったのですが、最近は『スピリッツ』で連載している『オメガトライブ(オメガトライブキングダム)』と『ハクバノ王子サマ』、『モーニング』で連載している『働きマン』ですかね。『オメガトライブ』は最初から読んでいたわけではないのですが、晴の自衛隊掌握編、梶の国会掌握編が激しくおもしろく、よく見れば晴ってすげー美形では……と少しヨコシマな考えもあったり。いや、純粋におもしろいわけですが。頭からコミックを揃えてみようかなと思っているところです。『ハクバノ王子サマ』は、作者の方は以前は『つゆだく』みたいなエロエロ汁ダク系を書いていたのですが、妙齢の女の人、女の子を書くのがすっごくうまい人だなぁと思っており、今作での主人公である女性教師の心理描写などにも共感が持てます。純粋に、うまいなぁと。『働きマン』に至っては、主人公は自分の昔を見ているようでこそばゆいような懐かしいような、そんな気がするのでついつい読んでしまいます。

The last comic I bought (最後に買った漫画)

 先日、アニメオリジナル版のほうの『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』を全部見終わったところですが(個人的には『攻殻機動隊』と呼ぶより、『Ghost In The Shell』のほうがしっくりくる……)、遅ればせながら士郎正宗原作の『攻殻機動隊』を買ってみました。ちょくちょく読んだことはあったのですが、人形使いとのくだりまでちゃんと読んだことがなかったので、先日の代休でいい機会だと思いまして。この時代にネットワークや外部ストレージなどのテクニカルな分野の将来を見据えていたのかと思うと身震いがしますね。「有線していいですか」と「ささやくのよ、あたしのゴーストが」は名台詞だと思います。それ以外にも、あまりにも哲学が濃くて理解するのに時間はかかるかもしれないけれども、ぐっとくる台詞、エピソードはたくさんありますね。

Five comic I read to a lot or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画)

『紅い牙ブルーソネット』by 柴田昌弘
 小学生だった私にとって、なにもかもが衝撃的だったコミックです。男性が描く女の子がとってもかわいいというのもありましたし、かと思えばエスパーギャルで現代SFありお色気あり血しぶき血まみれ大爆発で、当時の少女マンガの中ではかなりの異色作だったのでは。エログロさといえば類を見ないのではないでしょうか。
そんな中でもイデオロギーや企業、内政、実現しそうなミニマムな近未来テクノロジー、社会問題など幅広く扱っていて、柴田氏の引き出しの多さに感銘を受けたものです。ESPバトルももちろんですが、途中で出てくるちょっとしたメカニカルなギミックや、タランチュラやキラー衛星に代表されるマクロなメカに萌え萌えでした。いまの私の描く(あるいは描きたいと思っている)ものの原点を作ったのがこの作品だと言えるかもしれません。もちろんランよりソネットのほうが好きでしたヨ。最終回はなんだかなーという感じではありましたが、前半での安曇の研究所での紅い牙の本体とソネットとの戦いとか、中盤での別荘潜入編あたりはかなりおもしろかったです。やっぱエログロSFアクションはおもしろい!
『超人ロック』by 聖悠紀
 聖氏の描く女の子キャラはとにかくかわいい! 巻き毛のクルンとして目がパッリチしていて、もうそれだけでもお腹いっぱいですよ、とまではいきませんが、こちらも男性が描く女性キャラというのが非常に魅力的でしたね。そして主人公のロックはといえば永遠の少年なわけですけれども、逆に言うとロックがね、ものすっごく成長しきった大人な感じがしてかわいげがない(笑)(いや、『コズミックゲーム』とか『炎の虎』あたりはすっごくかわいいけどね)。ロックが関わる事件の、これまた別方向で一緒になるキャラクターとか一緒に行動しているキャラクターとか、それを取り巻く外の動き、つまり物語の大筋がとってもおもしろかったんですよね。こっちはバリバリのSFだったわけで、戦艦とか艦隊とか惑星単位での戦争とかでてきて、もちろんロックの個人的な事情に終始するエピソードもあるんですが、もっとマクロというか、ロックを中心にサーガが動いているみたいなそんなのがおもしろかったですね。もちろんESP戦はおもしろかったです。大人が読んでも楽しめるコミックっていう感じですかね(実際、叔父に貸したらものすげーはまったらしい)。読んでいる当初は子どもでしたから難しくて分からないこともありましたけれどもね。それにしても、いちばん好きなエピソードってのが『冬の惑星』あたりのロンウォール独立戦争だっつーんだから(笑)
『地球へ…』by 竹宮恵子
 子どものころに一回読んで、ずいぶん大人になってからちゃんと読み返した作品のひとつです。アニメのほうはどうしようもなかったと記憶しているんですが(笑)、まぁこの大作を2時間足らずのセルアニメに閉じこめようというのが無理な話だったのでしょう。ここだけの話、セテのキャラクター造形で、この作品の主人公ジョミー・マーキス・シンが大きく影響している、というのはここで初めて語る話かも。竹宮氏の絵の美しさや動き回るキャラクター造形のすばらしさ、そしてなにより、根底に流れているもの、全体の物語を形作るものの奥の深さにひどく感銘を受け、読み終わったあとにしばし言葉を失いました。子どもの頃には感じることの出来なかったスピリットっていうんですかね、魂がささやくわけですよ(この言い回し、気に入っているらしい)。「これは戦争だ」「本当の敵は〜」「うつべき敵が誰か我々は知るべきだ」「いつまでも(誰かを)超えられない」みたいな、かなりうろ覚えですが、あの当時のコミックにしては人生において重すぎる、そしてまっとうすぎる台詞が出てきたのを覚えています。なんだかこの台詞がずっと心に残っていて、いまでも自分(の仕事)にとっての真の敵(障害)はなにかを、目先の障害や陽動作戦に囚われずにきちんと見極めようと心にとめているつもりです(笑)。ふたりの対照的なキャラクターが別々の道を歩きながらも互いを意識して(あるいは互いに惹かれあって)いくストーリーの流れから衝撃的なラストまで、どれをとっても心を揺さぶります。それにしてもフィシスは美しかった。
『火の鳥 鳳凰編』by 手塚治虫
 手塚作品、とくに『火の鳥』はどのエピソードも好きで、重くて、心が痛いほどに感動して声も出ないことが多かったのですが、なかでも『鳳凰編』は群を抜いて好きな作品のひとつです。手塚作品って、絵はわりとマンガマンガした感じなのに、描いている内容はかなりグロかったりヘビーだったりで、当時読んでいた子どもたちにとってはかなり難しい話だったのではないでしょうか。とくに、古い時代の政治的な軋轢などもあり、また宗教と政治が結びつくことの危険も微妙に示唆していたり、単なる善悪で片づけられない側面も見事に描いていると思います。全編にわたって因果応報といったテーマがのしかかっていて、その因果応報な人生の中で人間が動いて壮大なサーガを形作っていく、そんな感じがします。どの時代の登場人物も罪を背負っているのですが、この作品の我王は最たるもので、因果応報に根付く輪廻転生の恐ろしさや悲しさ、孤独さというんでしょうか、そういうのがたいへんうまく表れている作品だと思います。最後の数ページ、我王が山頂で太陽が昇るのを見て涙するシーンがあるのですが、なぜかいつもそこにくるとたまらずに涙があふれます。鳳凰編のブチって、拙作のピアージュのキャラクター造形にとっても影響を与えているんですよ。
『パタリロ!』by 魔夜峰夫
 まったく関係ないですけど、魔夜氏と私は誕生日が一緒だったりします。それはさておき。あのブラックなジョークの連発とかバンコランの渋さとかマライヒのかわいさとかヒューイットさんのロリコンぶりとかがとにかく好き。男色についてよくしらなくても、バンコランとマライヒのウフフなシーンはドキドキしたもんです。魔夜氏の描く美少年がどれも妖しいほどに美しくて、パタちゃんのおちょくりも冴えるもんです。かと思えば、MI6だとかCIAとかKGBとか、国際的な犯罪ネタなんかも扱っていてビミョーにハードボイルド?なシーンもあったりして、バラエティに富んだハイブロウギャグストーリーだったと思います。全巻持っていたはずなんですが、手元にあるのは5冊ほどで、あとはいったいどこにいってしまったんだろう。

Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5名)

 前回のMUSICAL BATONと同様に、拙宅からはトラックバックも打てませんので、お好きな方でトラックバック機能のある方はぜひどなたかにまわしてくださいませ。