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フリートーク > 2006年6月7日バックナンバー

緩急は人生のスパイス

 まいどご無沙汰。樋渡@酩酊中です。
 まぁ、平日のこんな時間にフリートークを更新するってからには、しこたま飲んで帰ってきた証拠としか見えませんから言い訳はしませんとも!
 前プロジェクトが終了し、紆余曲折あって(ここ重要、試験に出る)このたび7月1日付けで新規事業部署へと異動が決まりまして。急ではあったのですがビルを異動することになって、急遽同僚たちが「樋渡さんを囲む会」をセッティングしてくれたので、お言葉に甘えてきたのであります。
 栄転──という意識はないのですが、キ○ガイにもといとんでもない脳腐れにもとい常識や理性がとことん通じない相手に陥れられて苦汁をなめて暮らした日々を考えると(ここ重要、試験に出る)まさに栄転でしょうけど、新しい仕事に従事できる喜びというのはひとしお。それに反して、慣れ親しんだ同僚たちやフロアと離れるのはたいへん寂しくもありますね。自分はどこへ行っても、たぶんどんな人とでもやっていける自信だけはあるので心配はしていないのですが、いわゆる「転職ブルー」みたいなもんでしょうかね。将来に対する期待に反して、半身を失ったような、自分だけがどこか別の次元にひとりで生きているような、そんな疎外感を感じているということについては、嘘はつけないようです。
 最近のお若い方の中には、会社の同僚や先輩、上司とあまり深い交流をしないというようなこともあるようですし、若い方でなくても、会社とプライベートはきっちり分けているという方もいるでしょう。
 もちろん会社は仕事をしにくる場所であってトモダチ探しやトモダチとダベりにくる場所ではないのは明白ですが、自分はやはり、睡眠時間の次くらいに長い時間を共有する会社の人間と、なるべく深く、心地よくつきあっていきたいと思っている人間のひとりです。まぁぶっちゃけ、会社の人間とあまり交流をしたがらない人間は、仕事を滞りなく進めることができたとしても、あまり信用できないなというのが個人的な本音(もちろん時と場合、あるいは程度によりますけどね)。古い人間、泥臭く利口でない人間と言われても、私は自分が信用できる人間と一緒に仕事をしたい、プロジェクトをまたいでも信用のおける人間に関わっていたいと思うし、また自分も他人に信用されて仕事をしたいと思います。

 仕事って、やっぱり信用できる人間とのつきあいじゃないですかね?「情」という不可知な、不安定なものでもいいと思うんですが、人間は感情のある生き物だということを忘れたくないなと思います。
 みなさんはいかがでしょう。

 二ヶ月も閑職をしていたのに、第三部の続きがまったく進まないというのはいかがなものかと思うんですが、ちまちまと作っているサイトリニューアルデザインについても、なぜか「Win IEだけまともに表示されねーー! (;´ρ`) グッタリ」な状態で意気消沈。サイトデザインのリニューアルは、なにかといいタイミングだとは思うんですがね。
 そもそも論として、最近小説のような文章を書くことができなくなっているというのも非常に興味深いところです。プロットを最後まできちんと練り込んでいないというツッコミはさておき、これだけ時間があって書けない、できない、というのはいったいなぜだろうかと。
 プライベートと小説を書くモチベーションというのは、非常に密接な関係にあると個人的には思います。プロでないアマチュアだからこそ(もし私がプロでプライベートになにかあったからといって仕事をおろそかにするようなマネはしたくないし、自分が発注する側だったら、それで原稿が遅れたら二度と発注しません。元編集者としてw)。
 前述のように、転属に至る経緯は(いまではネタとして話せるけれども)かなりヘビーでして、そういうふうに自分が谷底にいるとき、確かに物書きとしては刺激的な境遇なのでしょうが、それを乗り越えてネタとして語れるころにならないと書けないというか……もちろん谷底から山頂に移ったってすぐ書けるもんではないんでしょうね。自分の中で、そうした事件を反芻し、本当の意味で理解できるまでは。
 拙作のセテは、自分ではあまり意識していないようにはしていたつもりなのですが、やはりどう取り繕っても自分の半身なのだと思います(いや、十分意識して書いてきたんでしょうがね、無意識に。難しいw)。自分が経験してきたことを、彼に作中で疑似体験させているんでしょう。
 ずっと書き続けているうちに、自分とセテの年齢があまりにも開いてしまったから、というのが大きいんでしょうか。いや、そんなことはないと思いたいのですが、セテがあまりにも若く、頭悪すぎ、ものを知らなすぎだったりするのが、ちょっといまの自分には厳しいかなと思ったりします(最初は、彼が何も知らないことを利用しての物語の進行をねらっていたはずなのですが)。ここだけの話、自分の話のメインターゲットは20代以降と思っていたのですが(お若い方で読んでくださっている方には申し訳ないです、いや、たいへんありがたいお話です!)、なんだかそれにしてはセテは頭悪過ぎやしないか、彼を取り巻く大人たちの反応もしかり、彼らを踊らせるための舞台設定も、なんだか陳腐に見えてきたような、そんな不安が拙作から足を遠ざからせているのかもしれません。
 作者の、自作に対する責任放棄に見えるでしょうか。いやいや、拙作は唯一といえるほどのライフワークのひとつなので、未完のまま終わるようなことだけはしたくないのですが、しばらく頭を冷やし、プライベートも見つめ直したうえで練り直す時期にきているのかもしれません。
 仕事にも人生にも、緩急は必要悪なんだと思います。

 そんなこんなの、酩酊中のざれごとでした。